先日週末の空き時間にクロスバイクでポタリング。
私の場合はポタリングと言いましてもサイクリングロードを走るパターンと買い物がてらのパターンの2通りがあります。
その日は午後3時くらいから夕方までの間で買い物に行くつもりでした。
ところが10分程走ったところでなんと転倒。歩道から車道に降りて路側帯を走ろうとした瞬間でした。
普段なら車道を走るのですが、バスが後ろから迫っていたので一旦歩道に上がったところ、車道に戻るタイミングに恵まれず少々歩道を走行。
さて戻るかと思ったら段差が高い。
少し斜めに前進しながら降りたのですが、問題が発生。
原因は3つ。
ひとつは歩道と車道の段差。10センチくらいの段差を45度くらいに斜めカットしてはあるのですが、降りきる手前でべダルが接触。バランス崩しました。
2つめは崩したバランスを立て直したかったのに、履いている靴がランニングシューズだったため、その広いソールがペダルとサイドスタンドの取り付けステーとの間に挟まり、瞬間的に左足がロック。
びっくりして制御不能。
3つめはこれまたその日に腰につけていたヒップバッグが緩くなってきてサドルに干渉してしまい、身体が車体から逃げようとする際におしりがサドルからするっと離れず、緊急脱出に失敗。
多分この間1秒くらいだったかと思います。
その後は左側に傾き、肘から地面に叩きつけられ、最後は頭を打ちました。
幸いなことにヘルメットが頭部を守ってくれたため頭の外傷はなく、脳しんとうも起こらず無事でした。ヘルメットには感謝しても足りないくらいです。
肘はかなり痛かったのですが、骨折してはないようで(あとで診察もしました)擦り傷と打撲で済みました。
ただ、それなりにお値段のする透湿防水ジャケットがビリッビリに破けました。お財布も痛いです。
パンツの左ポケットにはカギが入っていて、カギがパンツを突き破って表にこんにちはしてました。これも膝までビリッビリ。
とりあえず生きてるのを確認して、身体の各部を動かして問題ないか確認。外傷もそれほどひどくはなく、少し休憩して立ち上がって歩いてみてふらつきもなし。
幸いなことに倒れた場所は車道なんだけど駐車させないためのものなのか、ガードレールが敷かれたエリア。後続車もなく、周りに人も少なくて巻き込まずに済みました。
自転車も不思議なことにハンドルとブレーキレバーとペダルが擦れてる以外には歪みや破損箇所は見当たらず、外れていたチェーンを戻したら元に戻りました。ありがたい。
自転車にまたがってみて、操作もできて身体も動いたので、なるべく漕がないように惰性で走って帰宅。
最善は救急車だったかもしれませんが、意識がはっきりしていたので自力で戻りました。
まあその日は念のためお酒は飲まず、風呂もシャワーを軽く浴びる程度にして休みました。
翌日。
ちゃんと普段通り起きれました。ホッとしましたが、なんとなく左胸のあたりが痛みます。大きく呼吸をするとじんわり痛い。
触っても大して痛くないけど、内側が痛い気がする。
早速日曜診療の病院へ。
レントゲンで見てみたら肋骨は折れていない。
ただし症状からすると不全骨折、つまりヒビが入っている可能性があるとのこと。
まじすか。
とりあえず入院は不要そうだからと、湿布と鎮痛剤を処方されました。
しばらく安静だな。太っちゃうな。
ところでこのタイミングなので自分の入っている医療保険とか見てみたけど、今回のような転倒事故の補償はありませんでした。あっても全部入院が条件。まあ、そうですよね。
しかし他人を傷つけないで良かった。他人への傷害という意味では自転車保険も考えたほうがいいかもしれないけど、それより事故を起こさない努力のほうが何より大切だと思います。
それはサイクリングに適した服装や装備だったり運転ルールや走行コースの把握だったり、それらひっくるめた経験だったり。
その上で保険を考えれば必要なものも見える気がします。
何より身の安全。これは事故に繋がる、と思うようなポイントは事前になくしておく。ランニングシューズはサイクリングに不向きです、とか、そういうところから見直すべきなんですよね。
あとは過信しないこと。高い自転車だからといって、それに乗るのは不完全な人間ですからね。これに関しては自転車も自動車と同じです。
これをいつも頭の片隅に。それだけでも事故は減らせるはず。
何事も経験、といいますが、しなくてもいい経験てのもあります。私の場合、下手すれば死んでたかもしれない。
私はこの経験を無駄にはしないように、これ以上に要らない経験をしないように注意力を高めたいと思います。
すべての自転車乗りに幸運を。