フラットってオシャレだよね?いやいや!屋根選び

 

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家に望むこと

そろそろ契約のタイミングを迎える見込みだ。内装やら細かいことはまだ変更ができるけど、建物の許可申請をするので、構造に関してはそろそろ決めないといけない。
私が家に望むことは、快適で長持ちする家、だ。意味のない外観の美しさはいらないし、ローコストであってもメンテナンスに費用がかかりすぎても困る。
地震に強いには越したことないね。

屋根に望むこと

屋根は今まで気にしたことがなかった。実家住まいのころ、まだ小学生の頃かな、屋根の葺替えをしていた記憶がある。
赤い、少し厚い板だったのが薄い黒い板になっていた。ちょっとかっこいいと思った。どうやらコロニアルと呼ばれるものらしい。
私が屋根に望むものはメンテナンスがあまり必要なく、なるべく軽いものだ。
昨今の大きな震災を見てきて、耐震性には敏感になっている。東日本大震災は千葉県で大きな揺れを体験した。
その時期に近所で建て替えを行っていて、上棟まで行ってなかったけど大きな柱が揺れていた。
その記憶があるので、あまり重心を高くしたくない。

家が傷むのはイヤ

軽い屋根にしたいのはもちろんだけど、ネット検索でよく目にするスレート瓦は軽さよりデメリットが目立つ。
トレードオフならメリット1:デメリット1になってほしいが、デメリットが多いのだ。
メリットは軽いこと。耐震性だけを望むなら最大のメリットであると言える。加えるならデザイン性だろうか。
ではデメリットはなにか。ひとつは耐久性だ。塗装に頼っているため、10年ごとに塗替えが望ましい。
このメンテナンスを怠ると劣化がかなり進むようだ。
それよりも深刻なのがもう一つのデメリット。通気性の悪さだ。これはスレート瓦だけでなく、フラット形状の瓦なら当てはまる。
屋根は下地(野地)に瓦を取り付けていくもの。板に瓦を乗せるわけだけど、平らな板に平らな瓦をくっつけたらどうなるか。
冬場は温度差で瓦に結露ができる。平らな瓦を綺麗に取り付けるから水蒸気の逃げ場がなくなり、瓦と板の隙間が常に結露に曝される。
その結果、板が湿気を含んでしまい、腐ってしまう。軽い屋根にしたのに屋根の大規模修繕はしたくない。
最近は通気層を確保するため、透湿防水シートとメッシュを組み合わせた通気シートを施工する場合もあるようだけど、多くの瓦メーカーはそれを提示していないので効果は不明だ。
スレート瓦は多分選ばない。

 

粘土瓦は重いか

スレート瓦はデメリットがあった。じゃあ粘土瓦は重いじゃないか。
粘土瓦は焼き物。確かに重い。その代わり釉薬のおかげで表面がガラス化している。
つまり割れたりヒビが入らない限りメンテナンスが要らない。
またフラット形状でなければたいていは瓦の中央と、隣の瓦と重なり合う部分にアーチ状の空間が出来る。通気層が存在する。
これによって水蒸気が放出されるので、完全とはいかないかもしれないが結露が防げる。
気になる重さも従来よりは軽くなっており、私が検討している「モニエース瓦」は1枚約3キロのようだ。
それでも重いことには変わらない。そこで、当初から盛り込んではいたが、耐震等級を3にしてもらっている(当時県民共済住宅の標準は耐震等級2)。
これが正解ではないし、スレート瓦でもデメリットが減少しているかもしれない。
ちなみに粘土瓦の他のメリットは断熱性と遮音性のようだ。通気層をによって熱の伝わりがワンクッション和らぐ。
焼き締められた粘土によって、雨音なども軽減されるようだ。
でも冬場の放射冷却による冷え込みは防ぎきれない。これは理解したうえで、モニエース瓦を検討しながらもう少し勉強してみることにします。
<追記> 県民共済住宅標準でモニエースはなくなっていました。代わりにサンレイという、まあモニエースと同様のM字アーチ状の防災瓦が選べます。
<追記>2018年1月より、県民共済住宅の建物は標準で耐震等級3となりました。これで地震保険も半額になりますね。いいな、後発組。

 

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