時間がない中で火災保険を検討している。
火災保険10年分と地震保険を5年に入ろうと思う。
あれ?家財保険かけすぎじゃないかい?
え?そんな特約あるの?
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大切な家だから、保険はしっかり
引き渡しが1ヶ月早まり、大急ぎで火災保険を検討している。ネットで一括見積りを済ませていたので、その中の候補と提携ローンの紹介してくれる火災保険を見比べる。
火災保険とはつまり「家が全損した時に同じものを復元する費用を補償する」保険だ。火災以外のリスクもあるので、住んでいるエリアや建物の特徴を考えてどこまでをカバーするか慎重に考える。
我が家は軟弱地盤と河川近く、竜巻も怖いのでいろいろなリスクを考えてオールリスク・フルカバータイプの保険を選ぼうとしている。
燃えました、浸水しました、風で屋根がなくなりました、どの可能性もあり得る。実家住まいの時より明らかに風が強いエリアだ。ついでに地震も怖い。保険より現実的に考えて耐震等級を3にしたほどだ(今は県民共済住宅は耐震等級3が標準になってます)。
地震保険は入ります。
保険金額は「家の購入金額」とは限らない
先にネットで一括見積りをとっていた。一括の割には送られてきたのは2社しかなかった。細かい金額は設定できなかったので、建物2,000万円、家財300万円で見積もり。フルカバータイプで10年一括の保険料は地震保険と合わせて35万円。なかなかかかりますな。
その他に提携ローンの銀行も火災保険を取り扱っている。提携ローンではその銀行が引受人となり、団信に加入する住宅ローンと合わせて契約すると団体割引で保険料が割引になる。
見積もりを依頼した。なぜか時間がかかったが、後日見積もりが届いた。建物1,900万円、家財800万円。10年一括での保険料は地震保険と合わせて45万円を超えていた。
高い。
まあ、条件がちがうので提携ローンの保険担当に聞いてみた。「そもそも1900万円とはどういう試算ですか」
「銀行からの依頼ではその金額できていますね。」
たしかに建物の購入金額は1940万円と近い。でもここには「地盤改良費」や「付帯工事費」も含まれている。付帯工事費は未確定の外構や本契約後に建物になにか追加したりして発生する追加費用のこと。
外構は引き渡しの後なので今もいくら掛かるか決まっていない。でも付帯工事費分はかかると思っている。外構も保険の対象なので、付帯工事費は保険の対象とみなす。
一方で地盤改良費はどうか。火災保険は「家が全損した時に同じ家を復元する」のに必要な費用を補償する、となれば、すでに地盤は改良した土地に家だけを復元するので、地盤改良費を保険対象にするのはおかしい。
ちなみに我が家の地盤改良費は約100万円。ということで建物の保険金額を100万円カットして1,800円に変更した。
家財保険
火災保険にプラスするのが家財保険。火災保険だけだと、火災などで損害を受けた時に家財が補償されない。家電や家具、衣類など対象は様々だけど、家財保険の対象を簡単にまとめると「建物に固定されていないモノ」ということだ。
システムキッチンや浴槽などは建物に固定されている設備なので家財ではなく「建物」の保険。冷蔵庫や洗濯機など持ち運べるものは家財。
地震対策でネジ止めしているよ、という家電の場合も設備ではなくやはり「家電」。ネジが簡単に外せれて持ち運びできたら、それは固定されたとは言えないね。
我が家は収納なんかにも少しこだわった。その結果、ほとんどが造り付けの家具になったため、家財となるものが少ない。大きいものでベッド、冷蔵庫、洗濯機。他は大きくない生活家電やテーブル、衣類、食器などだ。
この保険の案内を見ると合計で1,000万円を超える家財が溢れているが、世の中の家ってのはそんなにモノに溢れているんだろうか。全然うらやましくない。むしろ大変だなと思ってしまう。
試しに提携ローンでの火災保険を見なおしてもらった。建物を1,800万円、家財を300万円にしてもらったところ、約10万円のコストダウンにつながった。すばらしい。
これが家財が1,000万円超えになったら更に保険料が上がる。モノを持つってそういうことでもある。造り付けじゃない場合はどうしても収納家具なんかが家財になってしまうけど、モノへの執着があると家財保険は高くなる。なくなったら本当に大変だと思うものだけに保険をかければいいのではないかな。
我が家が入ろうと思った火災保険
火災保険はリスクを考えるというのはさきに述べたとおり。我が家はオールリスク・フルカバーのものに入ろうと思う。
その中で気に入ったのが東京海上日動の「トータルアシスト 住まいの保険」だ。中でも気に入った補償が「建物付属機械設備等電気的・機械的事故補償特約」だ。これはどういうものかというと、火災やその他リスクにかかわらず、家電以外で電気で作動する家の設備の故障を無償修理してくれる、というものだ(自己負担あり、5000円)。
我が家は太陽光発電システムのような大きな設備などはないけど、日常的に使う設備でメーカー保証期間が過ぎてから故障するというリスクをなんとかしたいと思っていた。
よく壊れるのがお風呂の給湯システム。それぞれの実家で経験もあり、給湯システムはあまり信用していない。
その他エアコンや電動シャッター、給湯器に浴室乾燥機、照明などもカバーしてくれるこの補償が気に入った。提携ローンの団体割引が入ると、他の保険より2,3万円のプラスオンで安心して設備が使えることになる。経年劣化や自然摩耗による故障は対象外なので、実用は最初の10年間だけかもしれないけど、途中から設置した設備もカバーしてくれるから安心ではある。
火災保険なんて火事のときだけでしょ?たしかにこれまではそういう考え方だった。今住んでいる賃貸も火災保険は必須だったけど、気をつけている限り自分で火事を起こすことはない。みんなが気をつけていれば火事はそこそこ防げる。
そういったことでも万が一に備えて、の火災保険だ。たいていは何も起こらずに期間が満了する。起こらないに越したことない。でもお金は掛け捨てだ。ならば格安で他のリスクも保障してもらうのが賢い保険のかけ方かもしれない。
モノのあり方、生活のあり方を考える機会に
モノが増えればモノの管理に時間とお金を奪われる。家財保険を考えていて強く思ったことだ。でもモノのおかげで時間を有効に使えたりもする。そうなると不要なモノが分かってくる。
モノに囲まれた生活が好きだという人もいるだろうし、そんな人はきっとモノとうまく付き合っているのかもしれないな。私は適度な物量でないと管理できないし、それが最近わかってきたからモノを増やさない生活を目指している。
結果的に家財保険も最小コストになった。その浮いた分は例の「3000円投資」にまわしたら「将来の保険」になるかもしれない。
火災保険を考えるタイミングはモノと生活のあり方を考えるのにも絶好のタイミングかもしれない。必要なモノやコトに向き合ってみよう。
現場からは以上です。