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家に何を求めるか
いつもより真面目に書こうと思っている。一生に幾度もない買い物の「家」ですから。理想と現実は違うものかもしれないけど、理想に近づけたい。
それに資金が潤沢なら別として、限られた予算で家を建てるなら、どこかに妥協が必要だ。
私の好む思想としてのウルトラライトという概念の1つに「何を持っていかないか」というものがある。
持たないことで身軽になり、行動力が強化される、というものだ。
家に置き換えると「何を選ばないか」となる。何かを選ばなかったことで、「選んだモノ」へコストを集中できればその分の利益が得られるようになる。
つまり家に対しての最も高い欲求に集中すれば、理想に近づく。
やってみないと分からないところもあるけど、分散(中途半端にいいトコどり)すると不満が残るかもしれない。
理想の1つにでも満足できれば、足りなかったところは割り切れる感も出てくる。
「収納は少なくなっちゃったけど、リビングは最高に快適だね!」ってなったとすれば、リビングの理想は達成できてる。
あとは少ない収納に対応すればいい。
よく考えよう
では原点に戻って自分に聞いてみよう。「あなたは家に何を求めますか?」
私の理想は「家族と心地よく住まう」ことであり、その要素としては
- リビング重視
- 断熱性(省光熱費)
- 明るい部屋(北側、3方囲まれ敷地)
- おしゃれな造り
などなど数えればまだまだ出る。
妻の意見も加えなければいい家とも言えず、なかなか難しい。
何を選ばないか、決断した。私は
- おしゃれな造り
を選ばなかった。
そして「断熱性」を最重視した
おしゃれな造りもいずれ飽きる。時代は変わる。おしゃれじゃなくてもいずれ慣れる、と考えた。
これにより吹付け断熱にコストを集中し、断熱性のために大きな窓を極力減らした。天井高も標準の2.4mにして冷暖房の無駄を少なくした。
窓を減らした事で採光性も減ってしまったが、そもそも北側3方囲まれだから光は少ない。照明で対応すればいいかな。
なので「明るい部屋」は選ばなかったわけではないけど「なるようにしかならない」程度に考えている。
リビング重視は断熱性を兼ねて無垢床を選んだので、ひんやり感を抑えた木の温もりが得られ、オプションながら安価で快適性につながると期待している。
理想は価値観で変わる
上に挙げたのはあくまで私の理想と要素であって、「人間は飽きる」という前提で考えている。
おしゃれな家は飽きるからなくてもいい、なくなると困る断熱性こそ必要だ、と考えている。
逆におしゃれな家だから心地良い、と考える人もいるだろうし、だからこそ多様な家があると思う。
そして広さ。広い家は心地よさがあるかもしれないけど、手入れも広範囲だから大変だ。小さな賃貸住まいでも極端に不自由もなく過ごしてきた分、あまりにも広い家は必要ないと考える。でもそれまでが狭かったから広い家に住みたいと考える人もいる。
結局答えは「心と経験」で出てくると思う。それでいいと思う。住むのはそれぞれ異なる人なわけだしね。
なので家を考えるときは1つのぶれない理想を掲げて、それを構成する要素で譲れないモノを追求するのが満足できる家につながるのではないかな。予算内で。真面目にそう思います。