40歳の転職をなんとか完了。やっておくべき5つのコト。

大変だった。もう最後の転職にしようかな。

Q. 40歳になって転職なんてできるの?

A. できます。ただし30代とは違ってかなり厳しかったです。

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まず、転職というよりは就活だったわたし

久しぶりに記事を書きます。いや、書けるようになりました。就職できたので無駄な焦燥感がなくなり、心が落ち着いたんです。
私は昨年末、勤めていた会社を解雇されました。初めての経験です。
なぜ?凡人だから?まあそれは就活に苦労する理由にはなりますが、解雇理由は会社の経営不振・倒産によるものです。
凡人でもスキルがあればすぐに仕事は見つかるでしょう。実際に私以外の人たちは関係者が立ち上げた会社にそのまま引き抜きされました。幸せかどうかは知りませんが、彼らは失業からは免れました。
私は声がかからず失業。だから転職とも言えますが、実際には就職活動だったんです。

さっそく活動だ

さて、久しぶりに自由になりました。しかし私は娘を保育園に預けています。市の規定で退職から2ヶ月の間に次の仕事に就業していないと退園になります。これはものすごくハンデです。急がなければ。
まずは雇用保険の申請。子育てと住宅ローンのため、これからの就職活動に専念するため、ハローワークへの届け出は必須です。年末だったので支給開始は翌1月になりましたが、会社都合なので待機期間後から手当が支給されることになりました。ありがたい。
そして幸運にも(?)解雇通達が出る直前にそれとなく社内情報があったので、転職サイトに登録しておいたんです。履歴書や職務経歴書を登録すれば複数の転職情報サイトを一括で利用できるということで、私はまず「キャリアインデックス」というサイトに登録しました。
このサイトでは複数の転職サイトの求人情報を検索でき、かつそれら求人への応募も登録した情報でできるため手間が省けます。履歴書もA4サイズ2枚でPDF化できるので便利です。
ちなみに履歴書は市販サイズだとA3が主流かもしれませんんが、A4サイズ2枚で提出しても問題ありませんでした。企業側からすればA4ならコピーも楽だし、職歴書もA4なんだからクリアファイルにスッキリまとまって問題ないようです。
書類はコピーするのが前提なので、紙資料として提出する場合はホチキスではなくクリップで留めておくのが心遣いだとも思います。
登録を済ませたら情報のブラッシュアップのために「経験・スキルの棚卸し」が必要です。順番はこちらが先でも構いません。企業にとって私を採用するメリットを洗い出すのです。
これには時間をかけるべきです。ちなみにまったく経験が無いようなウソはいかんですが、少し経験があることは都合よく拡大解釈してみるのは私はありだと思います。ツッコまれたときにキチンと説明できるレベルでなら。
こうして活動を始めました。

やりたいこと、できること、求められること

さて、自分の棚卸しができたらまずは「やりたいこと」を決めます。言い換えるなら「楽しめること」です。孔子曰く、もしくはウォッチドッグスのチンさん曰く、「仕事は楽しめるものを選ぶべきだ。そうすれば一生遊んで暮らせるぞ」だそうです。
やりたいことはそう簡単には決まりませんよね。なので私は先に求人として楽しそうなものを探してみました。webライティング、IT系インフラのラベル貼り、ドライバー職、、、一貫性がない(自分でも笑える)。
それに対して経験やスキルはあるか。これまで転職を数回してきて40歳にもなると少なからず経験はあります。スキルについては完璧でなくても多少身についたものはあります。
その中でやってみたいと思った求人に応募しました。まずはコピーライター。パーソナルジムの物販関連のコピーライターです。健康に興味があって、ダイエットにも関心があり、販促の経験があるのでどうかなと思いました。
結果は不採用。面接まではたどり着きましたが、2次面接で落ちました。落ちたということは縁がなかったということ。たぶん採用されても何かしらトラブルがあったかと思います。
しかしながら40歳にしての就職活動で始めて面接までたどり着きました。正直すごく緊張した。それが表情に、態度に表れてしまったのかもしれません。おどおどしていたかもなあ。
次に映像配信の仕事。未経験可。youtubeで販促動画を配信していた経験はありましたが、業界は未経験なので未経験として応募。こちらは面接1回の会社で面接で落ちました。
まあ、落ちたということは縁がなかったということ(2回目)。しかしここで受からないのはなかなか心が折れる。未経験でも受かる人がいるなら、私は才能がないということか・・・なんて思えてくる。
さらに娘を保育園から退園させてくない焦りも出ていましたね。こちらも心理的にはマイナス。つらい。
考えました。求められていることに対応できれば年齢も少しは加味されるのでは?経験があってやりたいことで、求められることがわかれば採用の可能性は当たり前にアップする。
続いて転職エージェント経由の仕事に応募しました。店頭什器を用いて売り場を作った経験があり、その什器を提案する営業職。これなら採用の可能性は上がるんじゃないか。そんな思いがありました。
さて結果は?1次面接敗退でした。なぜ?それはたぶんやりたい仕事じゃなかったという思いが伝わったんだと思います。
面接前にその企業のロビーで少し待たされました。その間、数人の社員を観察することができました。
誰一人楽しそうな顔をしていない・・・。それが「この会社は入りたくない」というネガティブな感情につながっていたのかもしれません。落としてくれてありがとう!おれの心は曇っていなかったぞ!
なかなかやりたくて出来て求められる仕事ってないなあ。

時間は迫る。心理的ストレスは増える。

この頃になると「おれ、就職できないかも」というネガティブシンキングが増えます。マジで。だってひとっつも受からないんだもの。年齢のせいにしたくなるくらい。
実際、年齢のせいはあります。40のオッサンよりは30代の若者の方が可能性はあるでしょう。アタマの硬いオッサンよりは柔軟にかつ会社の言いなりに仕事をしてくれるだろうし。
少し考え方を変えてみました。未経験でもガンガン採用されそうなお仕事をさがそう。そしてその中でやりたいことがあれば試してみよう。
それが私の方針で、その方法は「スカウトやオファーに応募してみる」という、採用としては理にかなっているものでした。
私以外でもたぶんスカウトやらオファーはいろいろ来るんじゃないでしょうか。来ている方、どんな企業から打診がありましたか?私は「不動産・タクシー・ラーメン」からお声がけがありました。
どれも興味がありませんでしたが、不採用続きの冬です、応募を考えました。少しだけ考えて、やってみようかなと思ったのがタクシードライバーです。
まったくの未経験なのにガンガンオファーもらえたので2社だけ応募しました。結論から申しますと、2社とも採用内定いただきました。それも即日。人員が足りないのか、やめる人が多いのか。どちらもあるのかもしれません。
しかし内定をいただけるのはとても嬉しい。仮にこの時選考状況が本当に最悪ならタクシーで落ち着いていたかもしれません。
しかし両親は反対しました。私の腰の状態があまり良くなく、タクシーは隔日勤務という1日17時間以上を座って過ごす仕事。身体を壊して次に仕事がなくなるリスクを考えると心配するのも無理はないと思いました。
私も就活をもう少し頑張ろうと思いました。もしだめだったとしても仕事はある、と思えるようになったのは非常にプラスに作用しました。なので結果的には「スカウト&オファー利用」はミドルの転職には有効に思います。

採用!

神様はチャンスをくれていました。運良く楽しそうな仕事を見せてくれたんです。会社が特定されてしまうので全ては言えませんが、本に関するお仕事に就くことができました。
業界経験はないのですが、職種としては経験があったため応募。面接ではしっかり質問に答え(しくじってもタクシー運転手ならできる!という変な自信)、2次面接まで到達。翌日には内定のお電話をいただきました。
やはり経験の棚卸しは重要ですね。ポータブルスキルというのも重要ですが、職種を変えることで異なる業界でも経験が活かせるという方向性がしっくりきました。全くの未経験とはならないためマッチングが進みました。
さらにわたしの場合は「本が好き」というプラス要素が助けてくれたかもしれません。なので「興味・関心が強い分野」で経験を活かせる職種を狙うのが半ばセオリーかもしれません。
内定の電話では冷静に話していましたが、心では嬉し泣きしていました。好きな仕事ができることと、娘が好きな保育園に通わせ続けることができる。ありがたい。
そういえば採用された企業の面接の翌日も関連性の全く無い別の企業の面接がありました。こちらはその業界では超大手なのですが、なんと1次面接を通過しました。ですが心からやってみたいと思うかと言うと、やっぱり本に関わる仕事の方が優っていたので、給与待遇が良くても「やりたいことをやるべきだ」と自分の心に素直に従いました。

5つのおまじない

晴れて仕事を再スタートすることができました。なかなか辛い経験でしたが、今の仕事をしっかり勤めればしばらくしてから笑って話せるでしょうか。
今回は心が折れまくっていました。20社くらい応募して前半は全滅。後半でなんとか3社受かり、なんとかなりましたが、履歴書作成(ほぼPCで作りましたが)を20社分もやっているとそれだけで負担になります。
とりあえずしっかりと自分の棚卸しをして履歴書・職歴書ができたら、あとは神頼みです。と言っても自分の心を強くします。
私がおすすめするのは

  • 朝起きた時に「今日もいい一日だったなあ!」と過去形で声に出す
  • 自分の声で前向きな言葉(大丈夫、心配ない、など好きな言葉)をスマホに録音して聴く(アファメーション)
  • その音源を散歩しながら聴く
  • 筋トレする
  • 滑り止めの仕事に受かっておく

ということですね。これらを行うと「不安が軽く」なります。そのおかげで本命企業の面接でマジでゆとりが生まれます。

総合すると↓のようなことになります。
「今日も良い一日だった!最高だ!俺の声、こんな声なのか!ウケる!でも誰よりも響く声だな!当たり前か、俺だし!こんな音源聴いて散歩しているの俺だけだな、こんな前向きなことばかり喋りやがって俺は神か!そうか、おれは神だ!採用されないのは俺が楽しめない企業だから落としてくれたんだ!そうに違いない!ありがとう落としてくれて!気分が良いから筋トレするわ!筋トレしたらなんか上腕二頭筋に惚れてきたわ!筋トレ最高!俺最高!俺の筋肉があればもうなんでもやれるからなんか受かりそうなの受けておくわ!って受かるのかよ(マジで?)!もういいわ、全然不安がねえ!少なくとも面接に怯えることがねえ!今日は誰とおしゃべりするんだ?」
極端ですが、活動後半はこんな心境でした。1つでも滑り止めが受かると、その後は本当に「お喋りしに行ってなんなら採用される」という考え方にすらなりました。
すぐに切り替えるのは難しく、実際に私も切り替えは苦労しました。ただ「不安になったら筋トレをする」というのは効果がありました。自分に自信がついてきて、「もしお前んとこが採用しなくても生きていける。俺お前より強いから。」とか訳のわからない見下しができるようになります。
それと自分の声を録音してそれを聴くというのは今回から試したのですが、最初はものすごい違和感がありました。なにせ普段発している声はこんな声なのか?というくらい馴染みのない声で聴こえますからね。
でもなぜか馴染んでくる。しかも言葉の一つ一つが頭から離れなくなります。もしかしたらこの効果が潜在意識に働きかけているのかもしれません。筋トレで自分に自信がついたとき、この「自分の声」にも自信が湧きました。
おまじないと言うにはすこし現実的で手間がかかりますが、試すだけでもやってみると前向きになれるきっかけくらいにはなるんじゃないかと思います。
最後に参考文献を挙げますので、ぜひご参考のほど。

「超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由(Amazon Kindle)」

これで半分以上は救われました。
現場からは以上です。
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