浄水器なのに、ろ過しない。

水を飲みたい。ただそれだけなのに、世の中の浄水器ってやたら複雑だと思うんだよね。フィルターあって、カートリッジあって、交換期限あって。無添加を気にしながら管理コストも気にする、この矛盾と毎日にらめっこしてる。

そんな中、「PORTABLE AQUA PURE」という電解浄水器の存在を知った。

…電解浄水器。

なんだそれ。

調べてみたら「ろ過しない」とのこと。浄水器なのに、フィルターがない。ちょっと待って、それって浄水器って呼んでいいの? と一瞬ツッコんだけど、話を聞いてたら「あ、これ手抜きの天才が作ったやつだ」と気づいた。

仕組みはシンプル、素材は食塩水。

やり方がまた潔い。

食塩水をこのデバイスに入れて電気を流す。すると超強力な酸化消毒液が生成される。それで汚れた水を消毒する。以上。

フィルターがないから目詰まりもない。パーツ交換が必要になるのも6万リットル使ってから、らしい。電源はUSB充電かソーラー。サイズは手のひら。

…待って、これめちゃくちゃ手抜きじゃないか。

1〜20リットルまでの水を一度に処理できて、30分で99.9%のウイルスと細菌を死滅させる。仕組みを複雑にするんじゃなく、「消毒液を自前で作る」という別ルートを選んでる。これ、テヌキスト的発想と同じかもね。手順を減らすんじゃなく、土台ごと変える。

味の話だけ正直に言う。

ひとつ気になるのが、味。

処理後の水には塩素が残るらしい。再汚染を防ぐためだそうで、量はアメリカの水道水レベルだとのこと。

…アメリカの水道水のレベルって、どのレベル?

私はアメリカで暮らしたことがないので本当にわからない。日本の水道水に慣れきってる人間としては「ちょっと待って」と言いたくなるけど、これが川の水や雨水と比べてどうか、という話なら文句を言う立場じゃないとも思う。

極限状態で「これ飲める水かな…」って不安を抱えるより、「30分待ってください、99.9%いけます」の方が圧倒的にましだよね。

ちなみに放射線汚染には対応してないそう。そこまでクリアできるハンディデバイスが出たら、水の価値観ごと変わる気がする。それはさすがにまだ先の話かもね。

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いや、でも。食塩水と電気で水を飲めるようにする、っていう発想の転換、好きだよ。「ない素材で最適化する」って、手抜きの本質に近い気がして。

私はまだ使ったことないけど、実験してみたい道具リストには入れた。結果は飲んでから書く。

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