朝晩がひんやり感じられるようになってきました。秋はこれから冬に向かって静まり返って行きます。
そろそろ寒さ対策を考える時期ですね。
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寒さ対策の基本
寒さを感じるのは単に気温が低いことだったり、それまでに感じていた温度が変化した時(暖房の効いた部屋→外に出る、など)に感じると思います。
でも瞬間に、もう寒くてここには居られないって言うくらいにはならないですよね。裸なら話は別ですが、人間はそれなりに衣服を着ています。
ですが肌が露出していれば割りと早くからそこだけ冷えてきます。
そう、ほんとうに寒さを覚えるのは「冷え」からだと思います。
この「冷え」から身を守るのが寒さ対策の基本となります
身体が冷えるパターン
まずは露出した肌など、外気に直接触れることで表面温度が下がります。
昔は真冬でも半袖短パンな男の子もいましたが、あれってスゴイですよね。
でもその経験がない人はやってはいけません。身体は急激な変化を嫌いますからね。
2つめは風を受けて肌など表面温度が下がるパターン。いわゆる体感温度もこれが影響してます。
セーターなどの通気性のある衣類を着ているときに感じるかもしれませんが、つまりそういうことです。
また、肌でなくても衣類が風で極端に冷やされると冷たさが衣類を伝わってきますので、かなり寒いと思います。
恐らく風を受けなければ大抵の寒さは防げると思います。体感温度をなるべく下げないことで冷えを感じないようにしたいものです。
3つ目は身体の内側から冷えるパターン。
これは寒気などと言われますが、体調を崩した時や血行不良などで全身に血液が巡らない状態の時に感じます。
冷え性もこれに含まれます。血液の流れ、リンパ液の流れ、酸素の流れ。循環が悪くなると体温の伝達も滞ります。
冷え性の人はそこから改善するのがいいかもしれません。
風をなんとかしてみよう
肌の露出を抑え、風を防げればかなり寒さから開放されます。
最も手軽なのはウインドブレーカーなど、化繊で風を通しにくいものを上着として着ることです。
最近では薄くて軽い素材もありますので、バッグに入れておいて損はないです。秋口ならこれくらいでも充分。
でも真冬は少し厳しいです。薄手のウインドブレーカーなんかだと風は防げても、冷気が秋の比ではないので寒さが服を伝って内側に押し寄せてきます。真冬には真冬の対策が必要ですね。
真冬の防寒対策
個人的な経験ではアウターはゴアテックスのレインウェアが確実かと思います。
ナイロン系のウインドブレーカーよりポリウレタンなどいくつかのレイヤーで構成されたジャケットの方が防風性が高く、冷気も表面だけで抑えてくれます。
もちろんジャケットだけでは寒いかと思います。私の場合はコンプレッションシャツの長袖を着て、その上にマイクロフリースなどの軽量インナーを重ね着します。
これはウォーキング(散歩程度)するときに有効です。コンプレッションインナーは動くことで血流を促します。ここで発生した熱をフリースが保温し、アウターのジャケットが冷気に触れさせない、という仕組みです。
ここでヒートテックなどを着てしまうと過剰に暖まり、汗で身体が濡れてしまいます。注意が必要です。
それほど寒くなければ、もしくは長時間歩く前提ならコンプレッションシャツとウルトラライトダウンの組み合わせも使えます。
これは胴体を冷やさず、発熱した時の冷却は薄手になっている両腕で行うという仕組みです。汗かきの人には暑いかもしれません。
意外と胴体だけ暖まれば、あとは全身が血流によって暖まります。寒さの程度によって切り替えてみるといいと思います。
ただ、ゴアテックス系のジャケットは透湿性に優れると言われますが、蒸れないわけではありません。汗かけば蒸れます。
そこで私が使用しているのがファイントラックのエバーブレスフォトンというジャケットです。
巷では単にカッパとも呼ばれていますが、ゴアテックス同様に透湿性を持ちながら伸縮性にも優れ、さらに側面にベンチレーションファスナーが備わっています。
暑くなったら脱がずにベンチレーションを使う。
蒸れない素材はない、蒸れにくいけどなんなら熱気と湿気はベンチレーションで排出するよ、という作りが気に入っています。
同社ではこのジャケットのベンチレーションと合わせたミドルレイヤーも発売しており、全て組み合わせると背中側の熱気を効率よく排出できます。
でもアウターだけで、インナーは別のものを組み合わせても充分いけます。
これまでに述べたものはアクティブな状態で有効です。もしも真冬の屋外でじっと寒さに耐えるというシチュエーションには長時間は向かないでしょう。その時はミリタリーや作業着のアウターが有効です。コストパフォーマンスにも優れています。
おすすめはTSデザインのメガヒートというジャケットです。
マイクロリップというポリウレタンコーティングの素材で出来ており、内側の背面にアルミを配置。防風性と耐水性に優れ、それでいて透湿性も持たせています。
しかもデザインが作業着には見えません。アウトドアアパレルにも劣らない、かなり使えるデザインです。
とは言え、これをアクティブに使うと必ず蒸れますが、それほど動かないなら最強かもしれません。冬のキャンプなんかにおすすめです。
終始ジャケットの話になりましたが、また今度経験談として書き記します。
今回のまとめとしては、寒さ対策は風を避けて保温しよう、状況で着るものの組み合わせは変えてみよう、です。
ではまた。